[音] | ホ |
ブ | |
フ |
[訓] | がま |
むしろ | |
かわやなぎ |
《意味》
【蒲焼(き)】かばやき
うなぎ・どじょう・あなご・はもなどを開いて骨をとり、適当な大きさに切って串にさし、たれをつけて焼いた料理。
昔、うなぎを丸のまま縦に串刺しにして焼いた形と色が、ガマの穂に似ていたことから。
【蒲】がま
ガマ科の多年草。池や沼に直立してはえ、高さ1~2メートル。夏、茎の頂に、黄色の雄花の穂と、円柱形で緑褐色の雌花の穂が上下にならんでつく。葉は剣状で肉が厚く、むしろ・すだれなどを編むのに用いる。かば。かま。
【蒲魚】かまとと
なにもかも知っているくせに上品ぶって知らないふりをして、いかにもうぶであるようにみせかける・こと(人)。多く女性にいう。
知らないふりをして、蒲鉾は魚からつくるのかと聞いたことから。
【蒲鉾】かまぼこ
【蒲公英】たんぽぽ
キク科の多年草。野原に自生する。根が長い。春のはじめごろ茎をのばし頂に黄色または白色の花を開く。種子にはかさのような毛があり、風で飛び散る。
「蒲公英」は漢名から。
【蒲葵】びろう
ヤシ科の常緑高木。九州南部・沖縄・台湾などに自生する。高さ約20㍍に達する。形はシュロに似る。
葉から扇などをつくるほか、繊維から縄などをつくる。昔、牛車などの飾りに用いた。びりょう。
「蒲葵」は漢名から。「檳榔」とも書く。
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【蒲桃】ふともも
フトモモ科の常緑小高木。液果は径2.5~5㎝の球形で、食用になる。花は観賞用。ローズ-アップル。ホトウ。
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【蒲団】ふとん
【蒲鞭】ほべん
はずかしめるだけで苦痛を加えない寛大な刑罰。また、寛大な政治。
蒲の穂の鞭の意
「蒲鞭の罰」「蒲鞭の政治」
【蒲柳】ほりゅう
【蒲柳の質】
生まれつき体が弱いこと。弱くて病気にかかりやすい体質。
カワヤナギは秋になるとすぐ葉が落ちることから。
【菖蒲】あやめ
アヤメ科の多年草。山野の日当たりのよい乾いた所に自生する。
六月ごろ花柄の先端に紫色または白色の花を開く。はなあやめ。
「菖蒲」は漢名からの誤用。和名は「文目」で、葉に文目模様があることから。
「しょうぶ」と読めば別の植物をさす。
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【安車蒲輪】あんしゃほりん
老人をいたわり、手厚くもてなすこと。
「安車」は座席をしつらえた老人や婦人用の天井の低い車。「蒲輪」は振動を抑え、乗り心地をよくするために蒲の穂で包んだ車輪。
【香蒲】がま
ガマ科の多年草。
「香蒲」は漢名から。
「蒲」とも書く。
【刑鞭蒲朽】けいべんほきゅう
世の中が平和なたとえ。
「刑鞭」は刑具として用いる鞭のこと。
中国後漢の劉寛は、打っても痛みの少ない蒲の穂で罪人を鞭打つようにした。その蒲鞭でさえ使わなかったので朽ちてしまったことからいう。
「蒲鞭」
「天下泰平」「尭風舜雨」
【菖蒲】しょうぶ